こんにちはソマリカです。
発表会にむけて約8ヶ月ほどリストの「ラカンパネラ」に挑戦してきました。
リストの中でも1・2を争うほどの人気のある曲だと思います。
しかし難易度も高く、あこがれの曲としてみられることが多い曲です。
私もずっといつか弾きたいとあこがれていました。
挑戦してみたいけど、どのぐらいの難しさなのか?と躊躇している人も多いと思いますし、私もそうでしたので私の練習の記録とともに感想をブログに残そうと思います。
リスト パガニーニ大練習曲集S.141-3「ラカンパネラ」
この曲は冒頭こそ右手・左手1オクターブが交互に続きますが、そのあといきなり1オクターブ〜2オクターブの跳躍へとはいります。
はじめて譜読みしたときはいきなりここで挫折しました。
曲自体はそれほど長くなく5〜6分程度だと思いますが、同じテーマを繰り返しているようで中で使われているテクニックは全部違うというまさに大練習曲です。
そのためほぼ繰り返しはなし。一つずつ丁寧に練習するしか攻略はないといった感じです。
私の完成度
私は発表会前にここまでなんとか到達しました。ここまでしかと表現する方が正しいか。
上にも書いたように8ヶ月間練習をして、発表会にむけて取り組んできました。
ミスはなかなかなくなりませんでした。というかたぶん私ではミス0は無理なのでは?という感じです。
リスト「ラカンパネラ」の難易度
全音のピアノピースでは「E」(上級)に難易度表記されています。
しかしこれはさすがにEってことはないんじゃないか?って思います。
Eには他にもリストの「愛の夢」やショパン「幻想即興曲」などありますが、それよりは明らかに難しいと思いますし、Fに分類されているショパン「革命のエチュード」などよりも難しいと思います。
私の個人的な感想としては10段階評価で★8じゃないかなと。
ほかにも私が過去に弾いた曲で★8かなと思ったのはショパン「スケルツォ2番」やベートーヴェンの「ワルトシュタイン1楽章」など。
これらとくらべてどちらが難しいかというのは非常に難しいですね。
とりあえずスケルツォ2番などは長い。10分近く弾ききらないといけないので、それだけでも難易度高いです。一方で繰り返しは多いのでその分だけ楽できます。しかしラカンパネラはさきほどものべたようにほぼ繰り返しなしです。
すべてが別テクニックを必要とします。
あくまでも個人的にはですが、同じ★8の中でも
ワルトシュタイン1楽章 < ラカンパネラ < スケルツォ2番
かなと思います。やはりショパンはテクニックもですが表現も難しい。
ラカンパネラで特に個人的に難しいのは、途中32部音符で同音が3つずつ続くところ。緊張すればするほど指が動かなくなって弾けなくなる。
そして後半右も左も跳躍が続くところからラストまでの跳躍の連続。
このあたりから跳躍が増える。。。
そしてラストも跳びまくるので緊張します。崩壊しやすい。。。
このあたりは発表会直前までゆっくりの練習で繰り返しましたが、成功率は低かったです。
ショパン「英雄ポロネーズ」とリスト「ラカンパネラ」どちらが弾きやすい?
この質問はよく見ますが、個人的にはラカンパネラのほうが弾きやすいです。
英雄ポロネーズのほうがもう一段難しいなと感じました。
そもそも英雄ポロネーズは弾けてない部分が多い。。。
音を拾っていく難しさもですが、やはり英雄のほうが曲らしく聞こえにくい。この辺りは表現力といわれる部分だと思いますが、より高度な表現力を英雄には要求されるように私には感じました。
他の曲の難易度は?
ちなみに他にも私が再開して弾いた曲の難易度を10段階評価で記載すると
英雄ポロネーズ ★★★★★★★★★☆
スケルツォ2番 ★★★★★★★★☆☆
ラカンパネラ ★★★★★★★★☆☆
ワルトシュタイン1楽章★★★★★★★★☆☆
大洋のエチュード ★★★★★★★☆☆☆
幻想即興曲 ★★★★★★★☆☆☆
革命エチュード ★★★★★★★☆☆☆
鐘 ★★★★★☆☆☆☆☆
ノクターン1番 ★★★★★☆☆☆☆☆
ノクターン2番 ★★★★★☆☆☆☆☆
ノクターン15番 ★★★★★☆☆☆☆☆
ショパンワルツ3番 ★★★★☆☆☆☆☆☆
のような感じです。
何かの参考になれば幸いです。
まとめ
曲は練習曲なのでけっして長いわけではありませんが、短い中にテクニックが凝縮されている。そんな感じの曲です。
しかし有名な曲なので、弾いていてこれほど気持ちのよい曲もありません。
さいごにこれも個人的な感想ではありますが、英雄ほど難しくはないと思うのですが、知名度や見た目の難しさは同じぐらいに感じられることからある意味コスパがいい曲なんじゃないかと思いました。
このブログに足を運んでいただいたかたの役にたてれば幸いです。