こんにちはソマリカです。
私は普段はサラリーマンとして働いていて、趣味でピアノを弾いています。
ピアノは子供頃習っていましたが最近になって再開しました。しかし今も昔もピアノにストイックに向き合ってきたわけではないので、ピアノの腕としては自分でいうのもですが、アマチュアが好きでやっているなぁという程度だと思います。
しかしビジネスマンとしてはすでに20年以上やってきており、このビジネススキルをピアノとあわせられないかなぁとふと思いました。
そこで今回は基本的なビジネススキルの問題解決のスキームにピアノの練習をあてはめたらどんな感じになるのか考えてみました。
- スキームって??
- 問題解決のスキームとは
- ピアノにおいて練習は手段。ではWHAT(目的)は何?
- WHERE(切り口)を設定する
- WHY(なぜ)を分析する
- HOW(方法)を考える
- HOW型思考(HOWからはじめる思考法)
- まとめ
スキームって??
いきなり小難しい単語です。枠組みと訳される事がおおいですかね。
数学でいうところの公式みたいなものです。
知らなくても答えは導き出せます。
でも知っていると答えまでの道のりが短くなる。
そういったたぐいの枠組みをいろんな人が考えてくれています。
なので知っていると時間の節約になります。
もちろんスキームからはずれたところに答えがあることも多々ありますが、確率は低いので時間効率から考えるとスキームで考える方が有効とされるケースが多いです。
問題解決のスキームとは
では見出しに書いたように問題解決のスキームにどんなものがあるのでしょうか?
よくあるのが、問題を
WHAT(目的)→WHERE(原因の箇所)→WHY(原因の特定)→HOW(対策)
という順で解決していく方法です。
こうやって書くとすごく当たり前のことをいっています。
でも意外とこれってよく考えるとできていないこと多いです。
そういう「聞くと当たり前だけど、実際にはやれてないこと多いな」っていうことがスキームと呼ばれる事が多いです。
では次にピアノの練習に問題解決スキームをあてはめて考えてみようと思います。
ピアノにおいて練習は手段。ではWHAT(目的)は何?
まずは自分がピアノを練習しているのは何のためか考えてみます。
ピアノの目的ってなんでしょう?人それぞれだとは思います。
「音楽を仕事にしたい」
「音大に行きたい」
「コンクールで賞をとりたい」
「○○の曲を弾けるようになりたい」
「毎日練習をつづけることを通じて精神力を鍛えたい」
「老後の楽しみを増やしたい」
などとあることだと思います。この中だと少し注意が必要なのは5つ目の「毎日練習をつづけることを通じて精神力を鍛えたい」というのは、本当に精神力をきたえて自分の精神力ついてきたことで満足できるナルシストならそれでもいいかもしれませんが、おそらくその先には「大学受験にも適用できるような精神力をつけて、いい学校に進みたい(進ませたい)」とか「社会にでて活躍していきたい、そのためには自己肯定感が必要で、ピアノを通じた精神力で何事もやればできるという自己肯定感をひきだしたい」とか目的が手段となっていることもありますので、その場合はやはり最終目的が何かをここではあげたほうがいいですね。
ビジネスではここでこの目標に対してKGI (Key Goal Indicator)とよばれる指標を設定するんですよね。
具体的な数値化・定量化を行う。
例えば「○○の曲を弾けるようになりたい」という目標なら、どんな曲をいつまでにという数値化を行います。例えば2023年の発表会の前の私だったら「ラカンパネラを6ヶ月でテンポ♪145でひけるようになる。」みたいな目標を設定します。
WHERE(切り口)を設定する
WHAT(目標)がきまったら次に目標達成にむけての切り口を設定します。
例えばなんでしょう。「曲が弾ける」を目標にするなら
「曲が弾ける」ーーー「前半が弾ける」
「中盤が弾ける」
「後半が弾ける」
のような切り口か
「曲が弾ける」ーーー「ミスなく弾ける」
「表現力がある」
「十分なテンポで弾ける」
みたいな感じで切り分けます。
この切り口は問題点を効果的に分類できるものがよい切り口とされています。
例えば、ショパン「幻想即興曲」を弾けるようになるために、おおまかにABAの構成ですが、この場合中間部はよく弾けるんだけど、前半と後半の部分が苦手とか。
そしてここでビジネススキームでよくいわれるのがMECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)ミーシーとよばれる切り分け方です。
要はダブりも抜けもないように切り分けるのが良いとされます。
さきほどの前半・中盤・後半とわけたときに、それぞれ何小節目とすると抜けもダブりもありません。こちらは和(たし算)でわける方法です。
一方で「ミスなく」「表現豊かに」「テンポどおり」も抜けダブりなしですが、こちらは因数分解(かけ算)でわける方法です。
このようにわけることで、自分の苦手な分野をはっきりさせ、目標を達成するために今足りていない部分、一番重点をおいて対策する箇所を特定できるようになります。
WHY(なぜ)を分析する
次にWHEREで対処する場所をきめたら、なぜそこがウィークポイントになっているのかを考えます。これがWHYの工程になります。
先の例ですが幻想即興曲で前半と後半が精度が低く、そこを重点的に対応したければ、なぜそこの精度が低いのかを考えます。
例えば、右と左のリズムがバラバラ、メロディーが聞こえないなど、そしてその原因もさらに細かく右8左6のリズムが悪いとか、一拍目のアクセントが弱いとかpがしっかりでていないとか。
「なぜなら〜〜だから」でどんどん繋げていきます。
そして最後の要素になったら次にその要素を克服するためのHOW(手段)へと移ります。
HOW(方法)を考える
ここからが実際に手段を検討していきます。
例えば右8左6のリズムができないことが原因なら
・その小節だけをゆっくり練習する
・右手と左手で机を右8左6のリズムでたたいてみる
などといったこのWHYで得られた原因に対する対抗策を考えます。
これがHOWのプロセスです。
このようにビジネスにおける問題解決のスキームをピアノの練習にあてはめていくと、効果的な練習方法が見つかるのではないでしょうか?
たとえばリズム練習を優先したほうがいいのか?
はたまたメロディーをいかに響かせるかを優先すべきか?
または暗譜をめざすべきか?
WHATがかわると注力すべき手段もかわり、現代音楽に重点をおくのか?ロマン派に重点をおくべきか?それとも古典派か?といったことになるかもしれません。
音楽理論を優先となるかもしれません。
独学だとこれらのフェーズを自分ですべてやらなければいけません。これを自分でやるのは大変です。かわりにやってくれるのが私はレッスンだと思っています。そしてレッスンでこれらを分解したHOW部分を私たちは家で練習する。
HOW型思考(HOWからはじめる思考法)
今まではWHAT→WHERE→WHY→HOWの順でプロセスを分解していく方法を紹介しましたが、いきなりHOWから入る方法もあります。これも決してビジネスでも悪いわけではありません。
HOWから入ると効率的とされているのが、問題に対して手段が経験などを通じて自明なときとされています。
このあたりはピアノにも通じるものもあるんじゃないでしょうか。
まとめ
今回は少し暇な時になんとなく考えたピアノの練習にビジネスの問題解決スキームをはめてみたらどうなるか?というのを考えてみました。
案外きちんとはまりそうな気がします。
こういう体系的な考え方ってやはり子供よりも大人の方が向いているような気がします。以前も書いた事ありますが、大人のほうが子供に比べてメリットもあると思っています。こんなことじっくり考えられるのも大人のメリットかと。
独学でピアノをされているかたや先生もぜひ一度試してみませんか?